オリパラ組織委員会会長の女性蔑視発言が思いっきり世界を駆け巡っていますね。私は森氏のような偉そうな恫喝オヤジが大嫌いですが、今回のは発言自体も謝罪(?)会見での態度も酷くて、これがオリパラ会長???と、全く恥ずかしい限りです。
前回の記事で取り上げた、親族内の性暴力についてマクロン大統領があんなにはっきりと態度を明らかにしているのと比べて、日本の首相や閣僚たちの何と鈍いこと!日本の村社会的陰湿な空気に辟易して窒息しそうになりながら、フランス語学習を通して世界に触れて息をしているという感じです。あ〜、フランス語があってよかった。
さて、その発言の中で
「私どもの組織委員会にも女性は何人いました?7人くらいかな。(7人)くらいおりますが、みんなわきまえておられて・・・」
この、「わきまえる」と言う言葉、フランス語でなんと訳されているのかな、と気になっていくつか記事を読んでみたところ、以下の文が一番多かったです。
”Les femmes membres du commité d'organisation Tokyo-2020 savent 《rester à leur place》."
4つ記事を読んでたうち、3つがrester à leur placeでした。下記にリンクしたBBCNews afriqueは "tout le monde comprend leur place"という表現でした。
その他覚えておきたい文を二つ上げておきます。後者はフィガロの記事からです。
・Il est connu dans le pays pour une série de gaffe et de déclarations peu diplomatique.
彼は日本では失言と外交性に欠ける発言の連続で知られた存在だ。
*diplomatiqueを「外交性」と訳してけれど、海外との「外交」という意味でなく、社交性がないとか、周囲をむかつかせる、みたいな意味なのかなあ、と思うのですが・・・。
・Le Japon est à la traîne en matière d'égalité des sexes, se situant à une pénible 121e place sur 153 pays dans le dernier rapport sur les inégalités hommes-femmes.
日本は男女平等の分野で遅れをとっており、最近の調査では153か国のうち121位である。