愛と平和とフランス語

ほとんど自分のためのフランス語学習記録&ときどき時事問題

「ふらんす」購読のおすすめ

決して白水社の回し者ではございません。^^

 

 

もう10年以上購読している「ふらんす」ですが、昔のもとってあります。

 

今年になってモーパッサンに目覚めて、短編集と"Boule de Suif" を購入したのですが、後者はちょっと難しそう、そういえば、昔の「ふらんす」に抜粋対訳があったなあ、と思ってバックナンバーを探しました。

 

あった!2014年のだった。

 

 

その年は、Marine Le PenのFront National (現Rassemblement National)党首で、このころ大躍進してたんですよね。

 

で、他の記事も見ていたら、こちら、CD音声付きの欄が目に止まりました。マーカーは当時つけたものです。

 

 

最後のあたりに出てくる、se la couler douceは、つい先日レッスンで教えてもらった表現で、ここで目にしていたことなんてすっかり忘れていました。

「何の心配もなく暮らす・のんびりする」という意味です。

 

10年前の雑誌なのに、まだまだ表現が自分のモノになってない!(泣)

 

でも、ここでめげてはいけない。

 

音声も活用しようと、メルカリでCDウォークマン(若い人、知ってるかな?)を購入しました。(3500円也)いちいちパソコンに入れてスマホにダウンロードが面倒で。

 

これは優れものでした。

 

早速昼休みに、この部分、ディクテしてみたら、すごくゆっくりで簡単に感じました。やっぱり少しはレベルアップしてるってことね!(でも何ヵ所か間違えたけど。^^")

 

この会話の中で、ZolaのGerminal とAu Bonheur Des Damesのことも出てきますが、当時の私の関心を引くものではありませんでした。それが今や、読んで楽しめるようになっているのですから、どんなに遅々とした歩でも、継続は力なり、何ですね。

 

 

この雑誌には、他にも初級文法が載っていたり、時事ネタあったり、本の紹介とか、薄いのに、濃い内容がギュッと詰まっています。

 

 

ジャーナリストのカリン・西村さんと漫画家じゃんぽーる・にしさんのコラムもこの時よりもっと前から続いていたんですね。今月号と比べると、お子さんの成長著しい。

 

 

とにかくとってもおすすめ雑誌です。

他の言語でも、こういう雑誌ってあるのかしら・・・。

 

 

 

 

 

 

数字が鬼門 ^^"

数字が苦手です。

 

これまでの試験でも、音声に数字が入ってるとそこで頭真っ白!それでなくても聞き取りが苦手なので最悪状態に陥ります。

 

でも、フランスで生活しているわけじゃなし、試験の時以外は困らないので、放置していました。

 

しかし、このところレッスン最初に短いフレーズの聞き取り練習をしていて、私のダメダメぶりに、先生の数字特訓が始まりました。自分でも泣けてくるほどできない。

 

 

ここらで心を入れ替えて、

次回のレッスンまでに完璧にしてみせる!!

 

 

ということで、いろいろ探してみました。

 

 

これは子ども用に歌になっていて、数字も綴り字のほうも出てくるのでウォーミングアップに良さそう。(綴り字がまた曲者なんですよね。)

 

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こちらのシリーズは初級用もあるようです。このAvancé用も、最初はいいけど最後で難しくなってくる。

書けばわかるけど、すぐに口頭で言えるようになるまで練習しよう。

 

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こちら、普通に練習した後は、聞いて書き取るなど、順序を変えていろいろ練習できる。綴り字の練習にもいいですね。

 

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こちらは画面を見ないで音声だけ聞いて書く練習用に。

 

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ずっと逃げてきた数字だけど、先生の特訓ありがたい。今頃?な感じもするけど、実際、この数字のせいで聞き取り力が半減しているのは事実。

 

少しずつ苦手をなくしていこう。

 

もし、他にも、数字克服オススメ動画ありましたら教えてください。

モーパッサン面白い!

JG先生のレッスンと1月1日から初めた

innerFrench – Learn French through topics that matter.

の講座 Les Visages de Parisが同時進行だったので、この1ヶ月半きつかった〜。宿題の仏作が終わらず、夜中までかかったことも。

講座の方は昨日で終わったので、ちょっと気持ちに余裕ができ、ブログを書く気になりました。

 

今年初めに、Philippe Claudel "La petite fille de Monsieur Linh"を読んだ後、次はどれにしようかな・・・と考えていた時、JG先生はゾラやモーパッサンが好き、と聞いたので、私も古典に戻ろうかな、と以前、欧明社が閉店する時に買っておいた、モーパッサンのUne Vieを読むことにしました。(当時は473円だった!)

 

*以下、ネタバレ満載ですから、内容を知りなくない方は読まないでくださいませ。^^

 

 

 

 

難しいかな〜と、恐る恐る読み始めたら・・・そんなに難しくない!しかも、テンポ良くて内容も面白い。

 

でも、日々の課題が多くてなかなか読み進められず、今日は久々に読書の時間が取れました。最後まで行き着かないのがもどかしい。

 

 

以前、映画を見たので大体のあらすじは知っていましたけど、本の方が断然面白いわ。登場人物がことごとく滑稽なんです。

 

 

自然の美しさに心動かされるような感性豊かなジャンヌだったのに、ジュリアンと結婚して、どんどん精気が失われるさまが痛々しい。

 

笑っちゃうっくらいひどい男のジュリアン。召使いに子供生ませといて、知らぬ存ぜぬ。カネ、金、カネ!とみっともないし。

 

ジャンヌの両親は娘の味方なので、実家に帰そうとするのだけれど、司祭さんに、「あなたにも浮気の覚えはあるでしょう?」と言われると、「そ、それはそうだけど・・・」と腰砕けになるお父さん。おいおい。

 

これだけだと、ジャンヌが可哀想なだけなんだけど、自分の子供が生まれると夫のことは忘れてその子に夢中。ジュリアンを見て、「あの人が私の夫だったこと、忘れてた」みたいな状態。

 

他にも、母親も浮気してこととかも発覚して・・・。

 

 

モーパッサン、「脂肪の塊」と「女の一生」を書いたことしか知らなかったのですが、古いしきたりや権威に批判的な人なんですかね?司祭さんも結構いい加減な感じで、どうも古い家柄や教会の権威を茶化しているような気がする。

 

 

早速レシャピートルさんで短編とBoule de Suifを注文してしまった!ゾラの読んでない本もうちにあるのに・・・。

 

 

レッスンの課題をもっと集中してやって、本を読む時間も作らなければ!!

 

 

さて、こちらはUne Vieのアナリゼです。短くまとまっていて、自分が話すときにも参考になりそう。

 

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この方のブログも面白そう。

www.eclairetalanterne.com

 

 

こちらはチャプターごとのあらすじがまとめてあります。これもレジュメの参考になりますね。さっき見つけてざっと見てみたけど、私の理解で間違ってなさそう。そういう確認にも使えそう。

 

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そういえば、この本の中に、以前 暗唱したRobert DesnosのLe Pélicannという詩に出てきた

à son tour 順番に、今度は、

en faire autant 同じことをする

 

という表現が何度も出てきて、頭に叩き込まれました。頑張って、闇雲に覚えようとするより、色々勉強していく中で、自然に頭に入るのが理想的ですね。まあ、それだけではとても追い付かないので、やはり努力は必要ですけど。

 

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作者のデスノス、どこかで名前聞いたなあ、と思ったら、レオナール・藤田の奥さんだったユキを恋仲になった人だった。

 

そして、こんな可愛らしい詩をかいた人、最後はナチス強制収容所で亡くなってしまった。ユキは帰ってこないデスノスを必死探したというエピソードを読んで、この詩を読みながら、涙が出てしまった。

*お願い

昨日の記事で、Innerfrenchのアドバンスコースについて書いたところ、内容についての問い合わせメールを複数いただきました。

 

記事内容へのご質問、特に今回のような場合、同じ返答を複数返すことになってしまい、時間がもったいないので、今後、何かお聞きになりたいこと、ご意見等ある方は、コメント欄をご利用いただけますようお願いいたします。

 

もちろん、個人的なことであれば、メールしていただくのは構いません。

ゼロから始めて今ココ

今年の1月からHugo (innerFrench)の最新講座 Les Visages de Parisを始めました。

innerFrench – Learn French through topics that matter.

 

Hugoのポッドキャストは随分前から聞いていました。取り上げる内容に社会問題が多く、考え方も好きなので。

 

数年前には、Raconte ton histoireを受け、それもすごく良かった。ただフランス語を勉強する、というのではなくて、興味ある内容を読む、聞く、というのが私にあっているのです。

 

それで、この次のAvancé講座となるものがやっとできたのです。

 

1月1日から始まり、二日ごとに一課ずつオープンされるので、遅れてはならじときっちり進めます。

 

 

この講座の冒頭、Hugoが受講者に話してくれたことにとても勇気づけらました。

 

 

「みなさんはこの上級者向け講座を受講するわけですが、それでもまだわからない文章に出会ったり、聞き取れなかったりしてがっかりすることがあるかもしれません。

 

でも、思い出してください。みなさん、学習を始めた時は、ゼロだったんですよね。フランス語、何もわからなかったんですよね。それが学習を続けてここまできて、そこを自分で認めてください。」

 

 

確かにそうですよね。

 

私もC1合格したと言ったって、まだまだ聞き取れないし、書けないし、読んでもわからないこといっぱいだし・・・となかなか自信を持てないのですが、それでもここまできたんだ!

 

 

日頃のレッスンでは、JG先生に詩の暗唱を課されだいぶ慣れてきたところで、レッスンの期間が開くのに覚えるべき詩がひとつだけだったりすると、物足りなくなるほど。

 

 

それで、先日はこちらの本から、司教が銀の燭台をジャン・ヴァルジャンに渡し、C'est votre âme que je vous achète ; je la retire aux pensées noires et à l'esprit de perdition, et je la donne à Dieu.

 

というまでの2ページを暗誦することにしました。

 

それで、久々にこの本を手に取ったのですが、最初のページ、昔の私ったら、ほとんどの単語を調べている!

 

 

 

dos(背中)という単語まで調べてる私、こんなことも知らなかったんだ〜。それでよくこの本読もうと思ったわね。まあ、途中で断念したわけですが、今はわりと楽に読める!

 

 

それを考えると、確かに、Hugoの言う通り、進歩してきているんですね。

 

さて、今年も、自分の目標に向かって勉強続けるぞ〜!

 

 

あ、そうだ、JG先生もゾラが好きと聞いて、俄然また古典回帰の読書にハマりそうな今日この頃です。

 

今年の読書と楽しいレッスン

今年最後の記事になります。

 

まず、今年読んだ本を記録のためにアップしておきます。

 

 

左のアニー・エルノーの本から始まりました。この本も、また来年読み直したいと思っていますが、一番面白かったのは、La Carte Postaleでした。これも、再読したい。

 

そしてLa Syndicalisteは内容が衝撃的で、すでに2回読みました。

 

 

"La Chambre des merveilles"はこの間サンドリーヌがブログで紹介していました。先生も読んだなんて、嬉しいな。このビデオ、本の内容を紹介するのに、とても参考になります。(先生はブログに文章を上げて、数日後、その内容をビデオにもしてくれます。)

 

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最後の方で、私の名前が!おしまいまで、どうぞお聞きくださいませ。^^

 

 

今年も幸せなフランス語生活でした。

 

今年の一番の喜びは、アンサンブルアンフランセに復帰して、JG先生に出会ったこと。

 

先生はユーモアがあって、なおかつ厳しくて、レッスンでは結構叱られながらも、時々爆笑。

 

 

数ヶ月前から、詩の暗唱を課されていて、最初は「この年で詩を覚えるとか、無理〜」と思ったのですが、宿題となればやるしかない。やってみたら結構覚えられるものですね。

 

これまで8つの詩を勉強しましたが、Théophile Gautierの"Baiser Rose, Baiser Bleu"とGuillaume ApollinaireのLe Pont Mirabeau が特に好き。

 

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こちらはアポリネール自身によって読まれた貴重な音声。

 

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これまで詩は難しくて敬遠していたのですが、いいものだな〜と感じました。発音やイントネーションの練習にもなるし。

 

 

12月はちょっと休みましょう、ということでこの宿題は出なかったのですが、そうなるとなんだか頭がボケそうな気がして、何か覚えたくなってきた。

 

ちょうどタイミング良く、「ふらんす」の映画シナリオコーナーに見ようと思っていた映画が載っていて、中の表現も使いたいものが入っていたので、これを覚えることにしました。

 

41ページの「ダリオとフランソワーズの息子アレックスが二人の様子を見にやってくる」のところから最後まで。結構長い!

 

 


これ、一人でやろうとしても絶対挫折するよな、と思って、次のレッスンまで1週間あったので、先生にメールして、「この部分覚えようと思ってるので、レッスンの時、聞いてください」と宣言しちゃいました!

 

でも、できるかな〜と弱気な一言を付け加えたら、

 

先生からの返事は "Je suis sûr que vous réussirez !"

 

 

先生はいつも、私が何かわからなくても、口籠もっても、「絶対できる!」と言ってくれるんです。すごく力になります。

 

 

で、やってみたら、できた!自分でもびっくり。でも、先生に宣言してなければ絶対できなかった、というか、やろうと思わなかったです。先生からもExcellent !をいただきました。

 

 

そんなこんなで、サンドリーヌ先生といい、JG先生といい、素晴らしい先生に恵まれて本当に幸せ。

 

 

来年も楽しく終わりのない語学道、突き進みます。

 

 

あ、そうだ、Inner French( Hugo)の新講座も申し込みました。第一課は1月1日から開始。何年か前、この前の講座Raconte ton histoireもすごく良くて、フランス社会や本のこと、いろんな知識をここで得られてので、新講座もとても楽しみ。

 

 

ただ、日本人にとってはお正月はなかなか自分の時間が取れない時期だから、ついていけるか心配だけど、絶対できる!・・・よね?

 

 

La Syndicalisteのジャン=ポール・サロメ

すでに2回も書いたLa Syndicalisteについてです。以前の記事を読まれてない方は↓こちらから先にどうぞ。

 

francemonamour.hatenablog.com

francemonamour.hatenablog.com

 

本を読み、映画を見て、それについてインスタに文章を上げたところ、映画監督のジャン=ポール・サロメからMerci !のコメントをいただき、超感激!!

 

そこから私も監督自体に興味を持ち、いろいろ検索してみました。

 

彼がこの映画を撮ろうと思ったのは、Twitterでカロリーヌ・ミッシェル=アギーレの書いた本のことを知ったことがきっかけとなったそうです。

 

 

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読んですぐに映画にしようと思ったと。

 

「国家的スキャンダルを映画にすることに躊躇はなかったですか?」との質問には、「5年、10年前だったら難しかったかもしれないが、とにかくこの事件を知って、多くの人に知らせなければならないと思った」とのこと。

 

 

多くの人は自分に火の粉が降りかかるのを避け、難しい問題には近づかない。そんな風潮の中、監督と、そして原作である詳細なルポルタージュを書いたミッシェル=アギーレを心から尊敬します。

 

本の中で、彼女がこの記事↓を書いたときも、L'Obs編集部に相当な圧力がかけられたそうです。

 

www.nouvelobs.com

 

 

映画は、日本では上映館もそれほど多くはなく上映期間も短かったので、それほど知られていないように思いますが、私はこの事件を明るみにしようとした全ての人の勇気に心を打たれます。

 

 

モーリーン・カーニーが、一度は有罪判決を受けた後、一年後の裁判では多くの仲間が応援に駆けつけました。

 

Nous, ses camarades et amis, avons décidé de nous battre à ses côtés pour faire reconnaître son innocence et sa situation de victime. Cette lâche et violente agresion ne peut rester impunie : ce serait accepter le risque que demain d'autre militants se fasent à leur tour agresser alors qu'ils œuvrent à défendre les salariés et la vérité !

 

「彼女の仲間である我々は、モーリーンが無実であり、被害者であることを知らしめるために、断固共に戦う。卑怯な暴力的攻撃が見過ごされていいはずがない。そんなことになれば、従業員の立場と真実を守ろうとしても、今度は私たちの誰かが同じ目に合うことになるだろう。」

 

 

結局本は2回読みました。汚いことが罷り通るこの世界で、一人一人の勇気がモーリーンの無罪(あたり前のことなんですけどね・・・)を勝ち取れたことは尊い

 

 

こちらが今回の事件で最も怪しい、元EDF社長Henri Proglio. どうも、何か便宜供与で裁判になっているらしい。裁かれてほしいものです。

 

www.francetvinfo.fr

 

ちなみにこちらは映画の中で、モーリーンが手にしていた記事。

www.liberation.fr

 

レッスン課題がまだ終わってないのに、本再読してしまって、時間がなく、焦ってます!でも、やっぱり読書は楽しいな。