愛と平和とフランス語

ほとんど自分のためのフランス語学習記録&ときどき時事問題

「ふらんす」購読のおすすめ

決して白水社の回し者ではございません。^^ もう10年以上購読している「ふらんす」ですが、昔のもとってあります。 今年になってモーパッサンに目覚めて、短編集と"Boule de Suif" を購入したのですが、後者はちょっと難しそう、そういえば、昔の「ふらんす…

モーパッサン面白い!

JG先生のレッスンと1月1日から初めた innerFrench – Learn French through topics that matter. の講座 Les Visages de Parisが同時進行だったので、この1ヶ月半きつかった〜。宿題の仏作が終わらず、夜中までかかったことも。 講座の方は昨日で終わったの…

La Syndicalisteのジャン=ポール・サロメ

すでに2回も書いたLa Syndicalisteについてです。以前の記事を読まれてない方は↓こちらから先にどうぞ。 francemonamour.hatenablog.com francemonamour.hatenablog.com 本を読み、映画を見て、それについてインスタに文章を上げたところ、映画監督のジャン=…

La Syndicaliste :映画と本

こちらで紹介した映画を見てきました。 その映画の前に、原作を読み終えました。 著者のカロリーヌ・ミシェル=アギーレは前書きでこう述べています。 Comment cette suite d'événements peut-elle avoir eu lieu dans le pays où je vis, sans que personne…

映画:私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?

映画館で予告編を見て気になって検索してみたら、2012年に実際に起こった恐ろしい事件を映画化したものでした。 www.youtube.com フランス原子力会社のアレバで労働組合の長を務めるモーリーン・カーニーは、会社がEDF(フランス電力会社)とCGNPC(中国原子…

気になる本は買っておく 

ちょっとづつフランス語で本が読めるようになってきたのは何年まえからだろう。 2013年、雑誌「ふらんす」でPierre LemaitreのAu revoir là-hautが紹介されていて、すごく気になり、まだ読めるわけもないのに購入しました。実際、最初の数ページで断念。 し…

La Carte postale

ここ最近で、一番のおすすめ本となりました。 この表紙に載っているハガキが、著者アンヌの母親(レリア)の元に届いたのは2003年のことでした。その、差出人不明のハガキに書かれていたのは4人の名前。1942年にアウシュビッツで亡くなったLéliaの祖父母と叔…

語学学習の基本に立ちかえる

FB友達が紹介していたこの本が非常に面白かった! 著者の黒田さんは、2年ほど前、雑誌「ふらんす」に記事を書いていたこともあり、関心があったのですが、本として読んだのはこれが初めて。 彼が高校生の時から通い始めた「ミール・ロシア語研究所」でのこと…

原作が良いか映画が良いか

先日こちらで紹介した本、"La Chambre de merveilles"読みました。 francemonamour.hatenablog.com フランス語のレベルで言えば読みやすかったですが、内容は、う〜ん、という感じ。コトの深刻さに比して、母親のテルマの言動が軽すぎないか・・・?と、そこ…

気になる映画

フランス関係の情報は、ツイッターで得ています。 先日私のアンテナに引っかかったのは、こちらの映画。 www.youtube.com 息子のルイと暮らすテルマは仕事に没頭。いつも携帯が手放せない。 ある時、上司からの電話に出ていると、スケートボードで先をいくル…

Une femme アニー・エルノ 

昨年末から1月にかけて、アニー・エルノーの本を2冊読みました。 La placeは主に父親のこと、Une femmeは母親のことを書いています。 両方とも100ページ程度ですが、前者が意外と苦戦したので、Une femmeの方は不安な滑り出したったのですが、読み進める…

今年の読書の振り返り

今年もあと2日となりました。みなさまはどんな一年だったでしょうか? 私はいろんなことがありつつ、部屋にこもってフランス語と遊んでる時間が長かったかなあ。もちろん、仕事が1日の大半を占めているわけで、ここだけの話(?←実は何度も書いてる^^")です…

孤独のワイン イレーヌ・ネミロフスキー

やっとZolaのナナを読み終わりました。 すごーく大変でした。Au Bonheur Des Damesが優しく感じるくらい。 とにかく、登場人物が多いのと、それぞれ、良くも悪くもめっちゃくちゃ個性的で、しかも私の常識外の世界が繰り広げられて、読みながら「ん?私が何…

フランス語専門オンライン本屋さんーLes Chats Pitres(レシャピートル)

フランス語書籍専門店の欧明社がなくなってとても悲しかったのですが、そこで働いていらした方が、レシャピートルというオンライン書店を始められました。 フランス語専門オンライン書店 Les Chats Pitres レシャピートル Twitterで入荷書籍の案内があるので…

ZolaのNanaに挑戦

このところ体調が芳しくなく、フランス語もボチボチです。 どうも坐骨神経痛らしく、椅子に座っていられない!! 日頃からの椅子に座りっぱなし生活に加えて、7月に長時間の運転が続き、極め付けは先週の草刈りと薪割り。 チェーンソーはそれだけで結構重い…

名作短編で学ぶフランス語

ZolaのAu Bonheur des Damesを読み終わった後、続けてZolaを攻めようかと思っていたのですが、素晴らしい本が手に入ったので、8月はこちらでじっくり読解の勉強をすることにしました。 名作短編で学ぶフランス語 [音声DL付] ベレ出版 Amazon 以前、ツイッタ…

ゾラーAu Bonheur des Dames 解説ビデオ要約

昨年、DALF C1を受けた後に挑んだ初ゾラ。 一年後に読み直してみました。最初は見落としていたことに気がついたりするので、気に入った本は時間を空けて二度読みします。 やっぱり素晴らしい本だわ。面白い! francemonamour.hatenablog.com 今回は、こちら↓…

ゾラの美しい本

3月にビラル・ハッサニのママ( アミナ)が書いた本を読んでから、しばらく読書難民でした。 francemonamour.hatenablog.com 欧明社が閉店ということで、勢いで買ってしまった本が山ほどあるのですが、少し齧り読みしてはやめて、の繰り返し。 で、結局、昨…

「美しいフランス語」という本

今日は、古い本を2冊ご紹介します。 まず、こちら。装幀が美しいですね〜。なんと、森英恵さんデザインです。 この本は、息子が音楽の師匠さんからいただいたものです。 13〜4年前、留学を考えていて、フランスも候補に上がっていたときに先生が下さった…

今年の読書

今年に入って読んだのは、Pierre Lemaitre の "Au revoir là-haut" 『天国でまた会おう』。確か3回目です。ちょうど翻訳講座を取ってた時だったので、訳本と見比べながらじっくりと。2月の初めごろまでかかりました。 お正月明けのレッスンの時、先生は冬休…

最後の欧明社

フランス語学習者なら誰もが知っている欧明社。入り口のフランス国旗とグリーンのドア。やっと原書が読めるようになってきたここ数年、上京の際には必ず立ち寄っていました。 それが、この2月で完全閉店とは・・・。 ちょうど先日東京で用事があったので、最…

おすすめ映画のDVD

8月からバベル翻訳学院の通信講座を受講しています。どんどん難しくなってきて、課題をこなすのに時間がかかる〜。 翻訳の通信講座 - 愛と平和とフランス語 ちょっと苦しくなってきています。 文の構造上意味が取れないこともあるし、どこまで意訳していいか…

仏和・仏仏辞書ーその2

使いこなせていないけど、辞書好きの私、長年仏和はROYALを愛用していましたが、流石にボロボロになったので、買い換えようと思ってました。 仏和辞書はスマホやiPadにも入れてるのでそちらを使うことが多くなってましたが、ここ最近紙の辞書が落ち着く気分…

翻訳の通信講座

昨年の5月ごろ、Akira Mizubayashi のAme Briséeを読んでいました。 ↓こちらにちょっと書いています。 水林章さんー言語はなんと神秘な世界か - 愛と平和とフランス語 日本が戦争に突入する直前に小学生だった男の子の、物悲しくもとても美しい物語です。 日…

本好き仏語学習者におすすめの本

3回続けて本に関する記事です。 ヴァネッサ・スプリンゴラの Le Consentementの次に読んだのはEric de Kermelの La libraire de la Place aux Herbes です。 欧明社に行った時、タイトルと楽しげなイラストの表紙に惹かれて買ったのですが、正解でした! ナ…

ゾラの大作を読み終わった : Au Bonheur des Dames : 

6月初めのDALF受験後、楽しみにしていたサンドリーヌとの文学レッスン。 約一ヶ月半で読み終わりました。 ゾラは「ナナ」や「居酒屋」が有名ですが、私はBabelioというフランス語の本の紹介サイトでレジュメを読み、面白そうだったのでこれにしました。 日本…

「空気を読むべきではない」の見本

良く訳のわからないタイトルですよね。後ほど説明いたします。 先日のレッスンで、とうとう、ゾラのAu Bonheur des Damesを読み終わりました。 レッスン前にはチャプターを読み終わるごとにレジュメを書き、レッスンではその添削と、内容について話し合った…

翻訳の世界

本題に入る前に、仏検1級の結果をお知らせしま〜す。(誰も待ってないか・・・?) 9点足りなくて、不合格でした。先日の記事に書いたごとく、仏作問題(配点20点)まるまる見落としてたのに、ここまで取れたので、自分としては満足です。やっぱりDALFに…

仏和・仏仏辞書ーその1

仏検1級受けてきました。DALFに精力を注ぎ込んだ2週間後の今日、意欲湧かないまま、とりあえず2〜3日前から問題集の前半部分だけやって臨みました。 それでもわからないものはわからない、まあ、前に受けた時よりマシかなあ、なんて思いながら、余裕かま…

読解力が一番大事

C1の準備をしててしみじみ思うのが読解力と速読力の大切さ。 Compréhension Ecrite だけでなく、Productionでもまず長文のテクストを読まなければならないわけで、理解を疎かにして文章を書こうとか、エクスポゼを組み立てようとしても結局破綻してしまいま…