JG先生のレッスンと1月1日から初めた
innerFrench – Learn French through topics that matter.
の講座 Les Visages de Parisが同時進行だったので、この1ヶ月半きつかった〜。宿題の仏作が終わらず、夜中までかかったことも。
講座の方は昨日で終わったので、ちょっと気持ちに余裕ができ、ブログを書く気になりました。
今年初めに、Philippe Claudel "La petite fille de Monsieur Linh"を読んだ後、次はどれにしようかな・・・と考えていた時、JG先生はゾラやモーパッサンが好き、と聞いたので、私も古典に戻ろうかな、と以前、欧明社が閉店する時に買っておいた、モーパッサンのUne Vieを読むことにしました。(当時は473円だった!)
*以下、ネタバレ満載ですから、内容を知りなくない方は読まないでくださいませ。^^
難しいかな〜と、恐る恐る読み始めたら・・・そんなに難しくない!しかも、テンポ良くて内容も面白い。
でも、日々の課題が多くてなかなか読み進められず、今日は久々に読書の時間が取れました。最後まで行き着かないのがもどかしい。
以前、映画を見たので大体のあらすじは知っていましたけど、本の方が断然面白いわ。登場人物がことごとく滑稽なんです。
自然の美しさに心動かされるような感性豊かなジャンヌだったのに、ジュリアンと結婚して、どんどん精気が失われるさまが痛々しい。
笑っちゃうっくらいひどい男のジュリアン。召使いに子供生ませといて、知らぬ存ぜぬ。カネ、金、カネ!とみっともないし。
ジャンヌの両親は娘の味方なので、実家に帰そうとするのだけれど、司祭さんに、「あなたにも浮気の覚えはあるでしょう?」と言われると、「そ、それはそうだけど・・・」と腰砕けになるお父さん。おいおい。
これだけだと、ジャンヌが可哀想なだけなんだけど、自分の子供が生まれると夫のことは忘れてその子に夢中。ジュリアンを見て、「あの人が私の夫だったこと、忘れてた」みたいな状態。
他にも、母親も浮気してこととかも発覚して・・・。
モーパッサン、「脂肪の塊」と「女の一生」を書いたことしか知らなかったのですが、古いしきたりや権威に批判的な人なんですかね?司祭さんも結構いい加減な感じで、どうも古い家柄や教会の権威を茶化しているような気がする。
早速レシャピートルさんで短編とBoule de Suifを注文してしまった!ゾラの読んでない本もうちにあるのに・・・。
レッスンの課題をもっと集中してやって、本を読む時間も作らなければ!!
さて、こちらはUne Vieのアナリゼです。短くまとまっていて、自分が話すときにも参考になりそう。
この方のブログも面白そう。
こちらはチャプターごとのあらすじがまとめてあります。これもレジュメの参考になりますね。さっき見つけてざっと見てみたけど、私の理解で間違ってなさそう。そういう確認にも使えそう。
そういえば、この本の中に、以前 暗唱したRobert DesnosのLe Pélicannという詩に出てきた
à son tour 順番に、今度は、
en faire autant 同じことをする
という表現が何度も出てきて、頭に叩き込まれました。頑張って、闇雲に覚えようとするより、色々勉強していく中で、自然に頭に入るのが理想的ですね。まあ、それだけではとても追い付かないので、やはり努力は必要ですけど。
作者のデスノス、どこかで名前聞いたなあ、と思ったら、レオナール・藤田の奥さんだったユキを恋仲になった人だった。
そして、こんな可愛らしい詩をかいた人、最後はナチスの強制収容所で亡くなってしまった。ユキは帰ってこないデスノスを必死探したというエピソードを読んで、この詩を読みながら、涙が出てしまった。