よく、「フランス語学習のモチベーションをどう維持するか」みたいなアドバイス的動画や文章を目にすることがあります。
私は、試験後や、なかなか上達を感じられない時、「自分が嫌になっちゃう時期」と言うのはありましたが、フランス語を真剣にやり出してからのこの7〜8年、フランス語に全く触れなかった日というのは、多分、1日もないと思います。
いわゆる「勉強」をしたくない時はフランス映画を見たり、SNSでちょっとしたフランスのトピックを読んだりするから。
レオナール藤田、ゾラ、フランス政治、などなど、その都度ハマる時期があるし。
そういう時は、記事や動画などを検索してどんどん見たり読んだりするので、自然と「勉強」になってるかも、多分。
今はBilal Hassani 熱が再燃。
なぜ彼が好きなのか?
1. 人からどう思われても好きなように生きている
2. ママとの関係が素敵
2. 歌も踊りも上手い。ポップスターになる、という夢のために努力を続けてきた
これまで、2019年2月以降、何回か彼のことは書いていますが、こちらの動画の2:00あたりから彼の経歴が紹介されています。
1999年パリで生まれる。両親はモロッコ出身。子供の頃から歌や踊りに没頭。両親はビラルが3歳の時に離婚。
14歳の頃、男の子との親密な関係を問題視され、カトリックの私立中学校を退学させられる。
母のアミナはいつも彼の味方であり、彼女はこのように話す。
Ma position, c'était ne laisser personne abîmer la nature profonde de mon fils.
私は、息子が持つ本来の性質を誰にも壊させないという姿勢でいます。
2019年、ユーロヴィジョンフランス代表に選ばれる。
YouTubeは100万以上の登録者数。3枚目のアルバムを発表。
その後は、なぜ彼がカツラにこだわるのか、学校でのいじめなどについて話しています。
2023年には予定していたコンサートが極右の人たちの嫌がらせ・脅しにより中止に追い込まれるという辛い事件もありました。
こちらの番組でその時のことを語っています。
4:00あたりから、文化相のコメントが入ります。
数年に渡り彼が受けている主にSNSでの嫌がらせをとても危惧しています。メッスの件に関しては、会場であるBasilique de Saint-Pierreは500年前に教会としての役割を終えています。
ですから、彼への攻撃は、同性愛者や性転換者への憎しみに他なりません。今回の中止は非常に残念なことですが、安全のためにやむを得なかったのでしょう。
しかし、我々は、過激派たちからこの国の表現と創作の自由を守りぬきます。
日本だったら、大臣、こんなこときっぱり言ってくれるんだろうか・・・。言わなそうな気がする。
同番組中、ダリダのLaissez-moi danserを歌っています。素敵!
今年1月の記事で、この事件の2週間後に訴えた裁判で、先導したと思われる5人のうち4人に数ヶ月の収監と罰金の刑が科されることになりました。
最新シングル La Question
自分のことを貶め、攻撃する人たちへ、「あなたたちが私を閉じ込めたい、その檻に、私はおとなしく入っていたりしない、そんな檻は壊してしまうわ」と歌っています。
こういうところが好き。
誰しも100%の自由なんてないと思うし、生きていく以上、仕事や家庭を優先しなければならないことも多いけれど、やっぱり何にも囚われたくない、と思う時がある。
私も、もっと自由になって、自分のやりたいことやっていこう。それこそ私なんて、あと何年人生があるかわからないんだから。
ということで、今年はビラルのママが書いた本の翻訳に取り組むぞ!(宣言!!)
といっても、書籍での出版とかはハードル高そうだから、Noteでぼちぼち書いていこうかな、とか思ってるところ。