愛と平和とフランス語

ほとんど自分のためのフランス語学習記録&ときどき時事問題

La Syndicalisteのジャン=ポール・サロメ

すでに2回も書いたLa Syndicalisteについてです。以前の記事を読まれてない方は↓こちらから先にどうぞ。

 

francemonamour.hatenablog.com

francemonamour.hatenablog.com

 

本を読み、映画を見て、それについてインスタに文章を上げたところ、映画監督のジャン=ポール・サロメからMerci !のコメントをいただき、超感激!!

 

そこから私も監督自体に興味を持ち、いろいろ検索してみました。

 

彼がこの映画を撮ろうと思ったのは、Twitterでカロリーヌ・ミッシェル=アギーレの書いた本のことを知ったことがきっかけとなったそうです。

 

 

www.youtube.com

 

読んですぐに映画にしようと思ったと。

 

「国家的スキャンダルを映画にすることに躊躇はなかったですか?」との質問には、「5年、10年前だったら難しかったかもしれないが、とにかくこの事件を知って、多くの人に知らせなければならないと思った」とのこと。

 

 

多くの人は自分に火の粉が降りかかるのを避け、難しい問題には近づかない。そんな風潮の中、監督と、そして原作である詳細なルポルタージュを書いたミッシェル=アギーレを心から尊敬します。

 

本の中で、彼女がこの記事↓を書いたときも、L'Obs編集部に相当な圧力がかけられたそうです。

 

www.nouvelobs.com

 

 

映画は、日本では上映館もそれほど多くはなく上映期間も短かったので、それほど知られていないように思いますが、私はこの事件を明るみにしようとした全ての人の勇気に心を打たれます。

 

 

モーリーン・カーニーが、一度は有罪判決を受けた後、一年後の裁判では多くの仲間が応援に駆けつけました。

 

Nous, ses camarades et amis, avons décidé de nous battre à ses côtés pour faire reconnaître son innocence et sa situation de victime. Cette lâche et violente agresion ne peut rester impunie : ce serait accepter le risque que demain d'autre militants se fasent à leur tour agresser alors qu'ils œuvrent à défendre les salariés et la vérité !

 

「彼女の仲間である我々は、モーリーンが無実であり、被害者であることを知らしめるために、断固共に戦う。卑怯な暴力的攻撃が見過ごされていいはずがない。そんなことになれば、従業員の立場と真実を守ろうとしても、今度は私たちの誰かが同じ目に合うことになるだろう。」

 

 

結局本は2回読みました。汚いことが罷り通るこの世界で、一人一人の勇気がモーリーンの無罪(あたり前のことなんですけどね・・・)を勝ち取れたことは尊い

 

 

こちらが今回の事件で最も怪しい、元EDF社長Henri Proglio. どうも、何か便宜供与で裁判になっているらしい。裁かれてほしいものです。

 

www.francetvinfo.fr

 

ちなみにこちらは映画の中で、モーリーンが手にしていた記事。

www.liberation.fr

 

レッスン課題がまだ終わってないのに、本再読してしまって、時間がなく、焦ってます!でも、やっぱり読書は楽しいな。