サンドリーヌのサイトで紹介されていた記事で、今話題のChatGPTに関する闇仕事のことを知りました。
(↓こちらはその時とは別の記事ですが同じテーマです。リベラシオン購読しているので、便宜上こちらをアップいたします。)
ユーザーがより安全に快適に使えるように、有害情報(暴力的&性的な映像、差別的表現など)を排除する仕事をアフリカの労働者に低賃金でさせていることが、Timeの調査で分かったそうです。
Une enquête révèle qu’OpenAI, l’entreprise à l’origine de l’intelligence artificielle génératrice de textes encensée depuis des mois, a tenté de la rendre moins toxique en sous-traitant sa modération à des travailleurs kényans sous-payés.
【数ヶ月来賞賛の的となっているテキスト生成人工知能、これの開発者であるオープンAIが、有害性を減らすためにケニアの労働者に低賃金で下請けさせていたことが明らかになった。】
テキストを作る際に、差別用語や憎悪に満ちた表現、性的なものを含まないように、人の目でそれらを選り分ける仕事が必要だと言うわけですね。全くひどい話です。
Sous couvert d’anonymat, l’un d’entre eux résume : «C’était de la torture».
【匿名の労働者は「拷問のようだった」と話している。】
Trois contrats auraient été signés entre OpenAI et Sama, d’une valeur totale d’environ 200 000 dollars, selon magazine américain. Le deal : Sama devait étiqueter des textes d’abus sexuels, de discours de haine et de violence. L’entreprise spécialisée en IA s’engageait alors à verser 12,50 dollars par heure à son partenaire. Soit six à neuf fois le salaire horaire que la trentaine d’employés mobilisée au Kenya percevait.
【タイムの情報によると、オープンAIとSamaの間3つの契約が結ばれ、その総額は20万ドルに及ぶという。Samaは性的虐待、ヘイトスピーチ、暴力表現にラベリングする。オープンAIはSamaに1時間あたり12.5ドルを支払う。その額は30人余りのケニアの労働者が受け取る額の6〜9倍に当たるという。】
Selon le média américain, OpenAI a déclaré dans un communiqué n’avoir fixé aucun objectif de productivité et se déchargeait des questions salariales et de bien-être psychologique au sein de Sama. Ajoutant, avec culot, prendre «très au sérieux la santé mentale de [ses] employés et celle de [ses] sous-traitants».
【オープンAIはノルマは定めていないとし、給料のことと従業員の精神衛生のことはSamaに任せていると述べた。また、厚かましくも「従業員と下請業者の心身の健康は非常に大切に考えている」と付け加えた。】
50,000人を貧困から救った、とまで言ったらしいですが、本当に腹立たしいです。
多くの従業員が、長時間刺激的で時に残酷な、また憎悪に満ちた表現を目にさせられ、トラウマになってしまったそうです。しかも低賃金。
DALF試験前にこのことを知って、本当に腹が立ってしまって、ブログでもぜひ紹介したいと思っていました。
それにしても、より良いAI活用のために、やっぱり人間の力が必要って、非常に矛盾を感じます。
*政治や社会問題に関心があるので、今後はそちらの記事も増えるかと思います。