フェイスブック、ツイッターなどにざっと目を通すだけでも、今フランスで何が話題になっているのかがわかります。内容がわからなくても、同じ人の写真があちこちのソースから挙げられるからです。
ここ最近はOlivier Duhamel(パリ政治学院の会長)の名前と写真がバンバン出てきて、なんだろう・・・?といくつか目を通してみたら、氏による義理の息子への性的虐待問題が明るみに出たということでした。
労働法規の専門家でもある義理の娘のカミーユ・クシュネルが「La Grande Famille」(大家族)という本を出版し、双子の弟への氏の虐待を暴いたということのようです。出版準備は極秘裏に進められたので、本が出ることをしらされたデュアメルは青天の霹靂であったのでしょう。全ての職を直ちに辞したとのことです。
関連記事は一つだけ最後にあげておきますが、Ca à vous,など、いろんなテレビ番組でも取り上げられいますので、ご興味のある方は見てみてください。
今日、私が書きたかったのは、マクロン大統領のコメントです。今朝Facebookをみたら目に飛び込んできました。こういう問題に毅然と(かどうかは今後の動向を見る必要がありますが)自分の考えを述べられることは素晴らしいと思います。どこかの国首相とはエライ違いです。
La parole se libère. Grâce au courage.
〈抽出簡潔訳はこちら〉
犯罪者と周囲の臆病さに守られてきた沈黙が今、破られ、フランスのあちこちで声が上がっています。勇気がこの声をあげさせました。ある被害者の姉が、もうこれ以上沈黙を続けることはできないと出した勇気です。
ここ数日、多くの声が聞かれました。数々の証言、言葉、叫び、もう誰も無視しません。
私たちが行動する時です。
慣れることも受け入れることもありません。
子供への暴力を止めるためにあらゆることをします。
子供たちの声を聞き、どんなサインも見逃さない。
たとえ何年後、何十年とであったとしても被害者の声を受け止めなければならなりません。
子供たちに寄り添わなければならなりません。
加害者は過去の行為を罰せられなければならなりません。同じことを繰り返させないように。
長い間背負ってきた重荷から自由になる時です
それをすることに迷いがあるかもしれません
あなたに言いたい。私たちがそばにいます。あなたの声を聞きます。あなたを信じます。あなたはもう一人ではない。