愛と平和とフランス語

ほとんど自分のためのフランス語学習記録&ときどき時事問題

仏検1級ー結果と考察

仏検1級、不合格でした。この結果はわかってたのですが、合格基準点が89点に対し、私の得点は62点。これはすこ〜しがっかり。

というのは、自己採点で、はっきりと◯ ✖️がつけられるとこだけ計算したら46点だったんですよね。あとは書き取り(ディクテ)と仏作文とプラスαが50点くらいあって、そのうちディクテはかなりできてたからあと30点くらいはもらえるかな〜と見積もってたんですもの。仏作はあまり自信がなかったですけど、ディクテもかなり減点されてたわけですな。採点方法がよくわからないけど、確か、アクサンやなどの綴りミスも減点対象とか。間違えないに越したことはないけど、わかってればいいじゃん、と思ってしまう私は、仏検には向かないかも。

 

ところで、仏検1級には、鬼門と言われる「名詞化問題」が必ず出題されます。 こんな本も必読書と言われるほど。

フランス語名詞化辞典

 

もちろん私も持っています。が、年に1〜2回、取り組んで見るものの1ページも進まず断念。だって、こんなの覚えるだけなんて、苦痛すぎる!

確かにフランス語は名詞を使って文章をキリッと引き締めるのが好まれるというのは知っているけど、こんなになんでもかんでも名詞化?本当にこんな言い方(書き方)するのかなあ、と疑問が湧いてきてしまって、どうしてもやる気にならない。

そこで、フェイスブックの「フランス語のとびら」という、日本人とフランス人のグループに今回の仏検問題をアップして、フランス人にとってはこの問題簡単ですか?と投稿してみました。ちなみに、問題はこちら。模範解答も合わせて掲載しておきます。

 

「例にならい、次の1〜4のイタリック体の部分を名詞を使った表現に変え、全文をほぼ同じ内容の文に書き改めて、解答欄に書いてください。

1. C'est stupéfiant qu'il soit déjà arrivé.

2. L'armée a impitoyablement massacré les villageois.

3. Les transports en commun ont été totalement paralysés par la grève générale.

4. Mon père aurait été sauvé si sa voiture avait été plus robuste.

 

1. A mon grande stupéfaction, il est déjà arrivé.

2. Le massacre des villageois par l'armée a été impitoyable.

3. La grève générale a provoqué une paralysie totale des transports en commun.

4. Une plus grande robustesse de sa voiture aurait sauvé mon père.

 

francophoneの方々からたくさんコメントをいただきました。もっとも多かった意見は「不自然」「日常ではあんまり使わないね」「文学的な文ならありかも」「高尚な感じ」というものでした。特に4番のrobustesseを使った文には、「なにそれ?」「robustesseなんてほとんど使わないよ」呆れたような声も・・・。

それでも皆さん当たり前ですが、「名詞」はもちろんご存知で、何人かは実際に文を作ってくれました。模範解答より読み易かったです。また、「名詞にすること自体は難しくないけど、それを文にするのはフランス人でも多少難しいかも、普段そういう使い方しないから」という意見がありました。

私は名詞にすること自体が難しかったのですが、全体の構文は組み立てられたので、動詞にprocéderやcauserを使ったりして、名詞は適当に作り出してまとめたのですが、多分、それでは1点ももらえないのでしょうね。

 

今後もまた、日程が合えば1級を受けるかもしれませんが、特別それ用の勉強はしないつもりです。労力がもったいない。それより1年後のDALF C1合格目指して、楽しく勉強していきます。私の目的は楽にフランス語で小説や新聞が読めるようになること。フランス語でコミュニケーションが取れ、自分の意見をはっきり述べられるようになることですから、自分が苦痛になることはしないつもりです。

 

なお、以前のブログで仏検とDELFの比較でこちらに記事を書いています。↓

DELF・仏検: 愛と平和とフランス語