愛と平和とフランス語

ほとんど自分のためのフランス語学習記録&ときどき時事問題

#Me tooの歌 !?

先日運転中にFrance Cultureのポッドキャストを聞いていたら、女性差別やハラスメントについての討論番組に入るところで、若い女性の歌が流れました。ちょっとハスキーな声とリズムがすごく気に入ったので、後から調べてみようと、アンジェルという歌手名とタイトルに「バランス」という言葉が入っていたのだけ頑張って覚えておいて、家に着いてから検索しました。それで出てきたのがこちらのクリップ。


Angèle - Balance Ton Quoi [CLIP OFFICIEL]

これ、すごく気に入って、もう20回以上見てます。タイトルのBalance Ton Quoiは、もともとは#Me Tooの意味でBalance Ton Porcという言葉が使われていたそうですが、それをさらにちょっとぼかしたものだそうです。

ハラスメントに対する皮肉たっぷりな曲の間にAnti-Sexisme Académie(反女性差別学校)というのがでてきて、なんと豪華なことにPierre Niney(映画「イブサンローラン」や「婚約者の友人」などに出演)がちょっとみっともない男を演じています。そこらへん、ちょっとざっと訳しておきます。

コーチ(アンジェル):「女性がノンと言ったら、それはどういう意味?」

参加者1(ピエール)「ノンと言っても、それはまあ、別の意味があるでしょ・・・?」

コーチ:「いいえ、ノンと言ったらノンなの!」

別の参加者が発言しようとするの遮って、

参加者1「女の子が寝ていたら、ええっと、なんかしちゃっても・・・?」

コーチ:「寝てるだけなの、そのまま寝かせておいてね」

参加者2:「先生の言いたいことは、自分たちの欲望を押し付けちゃダメだってことでしょう?」

コーチ:「その通りよ、叫ばなくってもいいけど、その通りよ」

ここで生徒1と2が言い争いになって、参加者2が「お前、女のことを理解したかったら、もっと彼女らのいうことを聞けよ」と言いながら、参加者の女性が「ちょっと、静かにしてよ・・・」と口を挟むと、途端に「うるせえよ、女はすぐにヒステリー起こしてな邪魔するんだよな〜」と意気投合しちゃってる様子が、おかしい。あんまり解説しちゃうと面白くないので、どうぞ動画をご覧ください。英語字幕が見られます。

Angèleはベルギーのブリュッセル生まれで今23歳、かな?父親はシンガーソングライターで、母親は女優、お兄さんはラッパーで、一緒に出演したりもしているようです。子どもの頃からインスタグラムに動画をあげたりしていて、その頃から人気だったそうです。とっても可愛いいけれど、こういうメッセージを明るく歌にのせてるところがかっこいいなあ、と思います。

この前はBilal Hassaniにハマったけど、これから数日はAngèleだわ。

こちらの動画で歌詞を見ながら歌うと、フランス語のアーティキュレーションの練習になるかな?


Angèle - balance ton quoi (LYRICS)