愛と平和とフランス語

ほとんど自分のためのフランス語学習記録&ときどき時事問題

翻訳の世界

本題に入る前に、仏検1級の結果をお知らせしま〜す。(誰も待ってないか・・・?)

 

9点足りなくて、不合格でした。先日の記事に書いたごとく、仏作問題(配点20点)まるまる見落としてたのに、ここまで取れたので、自分としては満足です。やっぱりDALFに向けて勉強してると力がつくんだなあ、と思います。読解とかリスニングがすごく簡単に感じたので。

 

 

そんなことより、私は毎日フランス語学習が楽しくて楽しくて、しかも、それを応援してくれるかのような良いタイミングの出来事があり、ますます幸せです。

 

 

例えば、C1の試験が終わるのを見計らったように、「天井桟敷の人々」の上映があったし、これから書くことも、そんな、ちょっと小さなフランス語つながりの幸せです。

 

私の住む街では、先日図書室が新しくなったので、初めて訪れてみました。小さなスペースですが、綺麗でみやすく本が並べられています。

まず見るのはもちろんフランス文学のコーナー。2〜30冊くらいしかなかったのですが、その中に、なんか、読んだことないけど聞き覚えのある名前の作家の本があります。

 

タハール・ベン・ジェルーン・・・・・・どこかで聞いたなあ・・・。

 

あ、この間のHugoのポッドキャストで、新しいスタッフのAnnaがおすすめとしてあげてたモロッコの作家だ!

 

 自国から出なくてもフランス語をマスター - 愛と平和とフランス語

 

早速ネットで調べてみると、モロッコの作家として初めてゴングール賞を受賞した人でもあるんですね。著書を見ていくと、あれ?これまた見覚えのあるタイトルが・・・。

 

Le racisme expliqué à ma fille (娘に語る人種差別)

 

あ、この本、うちにある!

10年近く前、初めて欧明社に行った時、嬉しくて色々本を買っちゃったんですが、まだ読みこなせる力がなく、途中で断念してたのでした。

 

 

www.babelio.com

 

いつか、翻訳もしてみたいなあ、と思っているので、結局図書室で見つけたこの作者の本(上記とは別の訳本)を借りてみました。日本語の語彙が最近乏しくなっているような気がするので、たまには日本語の本も読まねば、と思ったりして。

 

でも、でも、最初の数ページしか読めなかったんです。

訳がこなれてなくて、非常に読みにくかったんです。「僕は、僕は」って何度も主語を訳出しないで!

 

だけど、自分で訳そうと思ったら、やっぱり相当難しいんだろうなーと思います。だから偉そうに言えないんだけど・・・。

 

これまたむか〜し買ったこの本を、また少しずつ読み返しているのですが、翻訳は本当に奥が深いですね。 

 この本では、「金閣寺」のような日本文学をフランス語に訳したものとの比較をしながら翻訳の極意を伝授してくれていて、「この表現がフランス語でこうなるのか〜」と非常に興味深いです。フランス語を先に読んで、それが「金閣寺」の原本ではどういう表現だったのかを確かめるのも面白いです。

 

私、75歳までは生きたいと思ってるんですが、それまでに、何ができるかなあ・・・。