昨年の5月ごろ、Akira Mizubayashi のAme Briséeを読んでいました。 ↓こちらにちょっと書いています。
水林章さんー言語はなんと神秘な世界か - 愛と平和とフランス語
日本が戦争に突入する直前に小学生だった男の子の、物悲しくもとても美しい物語です。
日本語訳もあれば、もっとおすすめできるのに・・・と思っていたら、出たようです!訳者はもちろん水林先生。(先生、といっても直接の関係はなにもありません。本を読んだり動画を見たりしているうちに「先生」と呼びたい気持ちになってきました。)
訳が出るまでだいぶ時間がかかったんですね。
フランス語で読んでいた時、「先生は日本人なんだから、きっと訳書もすぐ出るだろうな」と思っていました。というか、「同時出版できるんじゃないか」、くらいに思っていたのです。
でも、そんな簡単なことじゃないんですよね。
前回の記事に、最近読んだ本の感想文を書いているのですが、これは最初からフランス語で書き始めました。
その後ブログのために日本語をつけようと思ったのですが、自分の書いたものを訳そうとしても、かえって時間がかかってしまってうまくいかないことに気がつきました。
私の場合、特に、関係代名詞を使った表現を訳すときに難しいんです。
ちょうど今、翻訳の勉強をして居るところなので、「フランス語と日本語の体系的な違い」というようなものが、実感としてよくわかりました。
翻訳の勉強・・・8月から通信講座を受けているのです。
以前はアンサンブルアンフランセで日本人講師に読解レッスンを受けていましたが、今はやめてSandrineのレッスン一本なので、「日本語に訳す」という部分を補いたいと思いました。
それに、以前から翻訳には関心ありましたし。
2週間に一度の課題提出は簡単ではありませんが、とても楽しいです。
こちらの記事で紹介した「翻訳仏文法」の著者、鷲見洋一氏が録音した講義を聞きながら勉強できるんです!
通信講座と言っても、今はネットがありますから、添削も数日で帰ってきますので、記憶が新たなうちに復習できます。いい時代になったものですね。
最後に、水林先生のインタビューをご紹介しておきます。なんて上品な語り口なんでしょう。昨年、本を読んでいた時、YouTubeで検索しまくって、他にもたくさん拝見しました。
ああ、学生時代にこんな先生と出会っていたら・・・。あ、でも、そのころは、水林先生の価値に気がつかなかったかもしれないですね。