すごい画集を手に入れてしまいました!藤田嗣治の1949年から1968年までの作品集です。
に1泊しました。そこの図書館でこの画集見つけたのです。
こんな感じで美術史・美術評論家のBernard Dorivalの紹介文も入っています。
でも、2000部しか発行されなかった(定価58000円・当時で!)と書いてあり、これを手に入れるのは無理だろうとその時は諦めていました。
しかし、この画集のことが頭から離れず、ネットで調べてみると、メルカリに5万円で出品されているではありませんか!でも、5万円か〜、きついな。
それで「日本の古本屋」さんでも調べてみたら、もうちょっと安いものが出ていました。でも、中身の写真がなかったので、その古書店に直接電話して尋ねてみたところ、
「中身は綺麗です。ただ、フランス語版ですが、よろしいですか?」と聞かれたのです。
フランス語版・・・?
私が図書館で見たのは、冒頭写真のように説明書きはフランス語でしたから、そういうものだと思っていたのですが、その店主さんの説明では
1,710番までが日本語、1,711番から2,000番までの290部がフランス語版
とのこと。
え〜、知らなかった。教えてもらってよかった!私が欲しいのは、その「フランス語版」です!!
他でもっと安いの見つけたら、そっちで購入しちゃうところだった。届いて日本語版だったら、超ショックだったわ。
(5月13日追記:日本語版にもフランス語は付いていると思われます。私は日本語があるとそっち読んじゃうから、フランス語しかない方でよかったけど、これから買うかたーメルカリ・日本の古本屋に結構出品されてますーはご自身でお確かめください。古書店さん、エゴサしてるのか、かなりの特価も出ています!)
で、こちらの古書店さん、お値段ももっと下げてくださって、めでたく入手と相成りました。
1874と番号が打ってありますね。なんだかありがたみ増します。
中も、全部写真にとってお見せしたくらいです。
このチャペルは、藤田がステンドグラスなど内装を手がけたランスの礼拝堂。2017年に行きました。慎ましやかな雰囲気でしたが、作品の力は異彩を放っていました。その時のことはこちらのブログに書いています。
私がFoujitaに興味を持ったのは、「ふらんす」の表紙に彼の作品が使われからです。それまではよく知りませんでした。
2年に渡って、彼のユニークな作品を見るうちに次第に気になるようになり、昨年は個展があったので見に行き、絵画以外にも細かい字でびっしり書かれた手紙やファッションへのこだわりなど、「芸術家」を体現しているようなFoujitaにますます惹かれていきました。
それでこの本との出会いですからね。画集が届いた昨日から、もう大興奮です。
さて、藤田はフランスで認められ、のち、第二次世界大戦前に日本へ帰国するものの、戦争画を書いたことにより戦後、日本での風当たりが強く、活躍の場もなく、1949年には再びフランスに戻り、帰化します。
その戦争画のことがずっと気になっていたのですが、こちらのページに詳しく載っていました。ご興味のある方、ご参考にどうぞ。
あとこちらは5分でわかるLéonard Foujita.
⭐︎cheveux coupés au bol : おかっぱ頭
⭐︎mener grand train : 豪勢な暮らしをする
⭐︎Il songe avec nostalgie à Paris : パリを恋しく思う
一応C2は受けるつもりなのですが、こんな感じであちこち散歩しながら、勉強に舞い戻ったりしています。
フランスは楽しい。