愛と平和とフランス語

ほとんど自分のためのフランス語学習記録&ときどき時事問題

"Au Revoir Là-Haut" にどっぷり浸かる日々

Pierre Lemaitre の Au Revoir Là-Haut (天国でまた会おう)は3月中に読み終わり、無事、4月6日公開の映画を見ることができました。素晴らしい出来でした。

タイトルのAu revoir là-hautは、第一次世界大戦の兵士が戦場から妻に送った(別れの)手紙のなかの言葉です。この本の大きなテーマの一つが、その大戦後、苦渋の日々を強いられた生き残った兵士の物語であるのですが、もうひとつ、エドワードと父親の関係も大きな柱となっているように感じました。資産家の父親は、絵を描くのが好きで、ちょっとナヨナヨした息子のことをずっと認められなかったのですが、息子が亡くなったと知らされて、彼の残した絵を見ながら自責の念に駆られてくるのです。

そして、最後のシーン。これは絶対映画の方がいいかな〜と思うのですが、本も、フランス語で一度読んだだけなので、私が十分理解していないところもあるかも。ということで、もう一度今度は100%理解すべく、訳本を側において、わかりにくいところは確認しながら読み直そうと思います。

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そして、DVDも買っちゃいました!日本語字幕は付いてなくて、代わりにフランス語と英語の字幕が選べます。これはいいですよ、楽しんで聞き取り練習になります・・・と言いたいところだけど、やっぱり普通の会話は早いなあ〜。

とにかくこの小説と映画の世界にどっぷりハマってしまって、誰かと話したくてたまらん。色々検索してたら、文学や映画などの評論を書いているこんなサイトを見つけました。これからじっくり読むつもり。

potethiquealentstics.over-blog.com

最後に、今日の表現。今、じっくり読み返しているわけですが、20ページのところに出てきたこの一文に、使えそうな表現がぎゅっと詰まっています。

Albert avait eu beau lui expliquer mille fois que ça n'avait rien à voir, sa mère n'était pas du genre changer d'avis.

(アルベールが、それは何の関係もないといくら説明しても無駄だった。彼の母はそれで意見を変えるようなタイプの人ではなかった。)

・avoir beau +inf.  いくら〜しても無駄である

・n'avoir rien à voir  何の関係もない

・être du genre à +inf. 〜するタイプである

どれも難しい単語でなくて、知ってるものばかり、でも、こういう使い方がさらっとできないんだよなあ〜。まあ、焦らずぼちぼち、楽しみながらやっていこ。